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病院へのかかり方婦人科の癌検診について(産婦人科:宇田川秀雄)

症状のあるときには、適宜受診して下さい。(異常出血、痛み、腫瘤感ほか)
近くのお医者さんと病院の違いは、あまりありません。

子宮頚癌の検診についてこれは確立したものとされています。

出血がある時だけ受診すればいいのか?
だめです。出血と病気はあまり関係がない。
多くはホルモンの変動、年令現象によるもの。
しかし、ときには進行した癌のことがある。
ほどよく軽い異常で見つかることは少ない。検診では軽い異常を見つけ出す。
軽い異常とは何か?(IIIaなど)
昨年およそ8000人検査のうち200人。
治療(比較的小手術)の対象となったのは、約25人。
細胞の形の変化です。いろいろな原因で起こりうる。時によっても違う。
癌になっていく?こともありえますが。
昨年およそ8000人検査のうち200人。
経過観察(3ヵ月毎など)していくのが良い。「初期の癌」になれば治療開始。
1年続けば、治療することもあります。

子宮体癌と卵巣癌の無症状検診についてするかしないか。「するにこしたことはない」のか。

検診

  1. その病気が多いのかどうか。
  2. 検診すればみつかるのかどうか。
  3. 逆に、「病気でない変化」との区別がつくのかどうか。
  4. 検診でみつける効果、価値がどのくらいあるのか。
    • あとでも間に合うならば検診する必要は少ない。
    • 逆に、急に出現して進行するものも意味が少ない。
  5. 検診による痛み、危険性など。
  6. 費用、時間、心理的な(患者さんの不安)問題
    • 個人的に良いとしても、??
    • 負担金額は一部のみ(1−3割)
    • 大半は健康保険の支出。
    • 病院側への影響。費用、時間。

無症状でも体癌検診をするべき?

  1. 以前よりは多い。現在当院で年に、20-20-20-20人
  2. 癌があれば見つかることが多いが、頚癌よりは劣る。
  3. 子宮頚癌なみの意味はある。
  4. 比較的進行が遅く、出血後の発見でも間に合うことが多い。(8−9割)
  5. 多かれ少なかれ痛いことが多い。感染を起こすことがある。
  6. 本来は私費(自費)。

無症状でも卵巣癌検診をするべき?(超音波検査、腫瘍マーカー)

  1. 以前よりは多い。
  2. お腹の中にあるため、前段階ではみつからない。
  3. 癌ならみつかるものが多いが、全くみつからないものもある。
  4. 正常でもしばしば変化を示すため、再検を要する数は膨大。
  5. 論文では5%要精検、そのうち本物(手術で決まる)は0.5%と。
  6. 出現後は速いことがある。年に数回の検診が必要?
  7. 痛みや危険は少ない。
  8. 本来は私費(自費)。

学会の結論としては出ていない。当院では、現在「ご希望には」応じています。
医学はかなり不確かさを伴うことをご理解いただければ、と思います。