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咳がでるとき(内科:神戸敏行)

まず第1に、タバコの煙をさけましょう。自分の煙も他人の煙も吸ってはいけません。

急に症状がでたとき

たんが増えたりねつがあっても、からだの調子がそれほど悪くなければ、感冒(かぜ)または急性気管支炎と思われます。のどの痛みもあれば、急性咽頭炎(いんとうえん)と思われます。これらの場合には市販の総合感冒薬(かぜ薬)とうがい薬でよいでしょう。しかし、物を飲み込もうとするとひどく痛んだり、飲み込みにくかったり、息が吸いにくいときには急性喉頭炎(こうとうえん)や扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう)の可能性があります。すぐに耳鼻咽喉科または救命センターを受診してください。発熱が長引いたり、食欲がなくだるさが強いときには肺炎の可能性があります。内科または救命センターを受診してください。

息苦しいとき

夜中から朝を中心に咳が多く、息苦しかったりぜーぜーするときには気管支喘息(ぜんそく)かもしれません。やせ形の若者やタバコを吸う方で、息切れや胸の痛みがあるときには、気胸(ききょう:肺から空気がもれ、肺がしぼんでしまう病気)が疑われます。胸膜炎(きょうまくえん:胸に水がたまる病気)の時にも息切れが起こるときがあります。胸膜炎の原因には、細菌、結核、がんなどがあります。いずれの場合も、内科または救命センターを受診してください。

普段から咳やたんがでるとき

タバコを自分で吸う方、タバコを吸う人の近くで過ごすことが多い方は慢性気管支炎の状態にあります。咳をへらす最も良い方法はタバコの煙をさけることです。たんが黄色っぽく、量も多く、時に息切れを感じるなら、気管支拡張型や肺気腫の可能性があります。内科を受診してください。

血がでるとき

たんに血が混じったり血の固まりがでるときには、がんや結核など重大な病気がかくれている可能性があります。まず内科を受診してください。状況により耳鼻咽喉科への受診をおすすめすることもあります。出血の量が多かったり、くり返しでるときには救命センターを受診してください。

胸が痛むとき

いろいろな病気の可能性があります。多くの場合あまり心配ありませんが、自分で判断せずに、是非内科を受診してください。

最後に一言。肺がんになる方が急激に増えています。治療によって助かる方は限られています。肺がんになる方の多くが、タバコが原因でがんになったと考えられています。自分でタバコを吸わなくても、他人の煙をすいこむだけで肺がんになる可能性が高まります。軽いタバコに変えても本数を減らしても、強く吸い込むようになるだけで、予防効果はあまりありません。肺がんになる危険性を減らすため、タバコをやめましょう。