1. ホーム
  2. やさしい医学情報
  3. 内科
  4. 感染症予防のヒント

感染症予防のヒント: 2013年12月

乾燥が激しくなる冬季は、「インフルエンザ」や「ノロウイルス胃腸炎」などの感染症への注意が必要です。

主な症状と対処法

「インフルエンザ」は、のどの痛み、鼻汁、咳などの他、悪寒、倦怠感、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強いのが特徴です。通常は4〜5日で自然に改善します。治療薬としては、内服薬、吸入薬、注射薬があります。いずれも早めの服用が肝心で、治療薬の服用を発症から48時間以内に開始すると、発熱期間は1〜2日間短縮され、ウイルス排出量も減少します。

一方、「ノロウイルス胃腸炎」の特徴的な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛で、治療薬はありません。3〜4日で自然に改善しますが、小児や高齢者は脱水により重症化することがあります。水分摂取が困難な時には点滴などが望まれますので、受診をお勧めします。

感染症予防の基本は「手洗い」

「インフルエンザ」感染の多くは、感染者のくしゃみや咳を吸い込むことで起きる飛沫感染ですが、手についたウイルスにより目や鼻、口の粘膜からウイルスが侵入する接触感染や、飛沫から水分が蒸発した空気中のウイルスを吸入することによって起こる空気感染でも感染します。予防策としては、ワクチン接種、マスク、外出後の手洗い、適度な湿度の保持、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、人混みや繁華街への外出を控える、などが挙げられます。

「ノロウイルス胃腸炎」は、汚染された食品を介する感染(食中毒)と、便や吐物に接触した手を介する感染(接触感染)とがあります。それ以外にも、乾燥した嘔吐物を吸入・嚥下しておきる空気感染もあります。予防策として、加熱が必要な食品はしっかり加熱する、調理器具を十分消毒することが重要です。調理を行う前、食事の前、トイレに行った後、下痢等の汚物処理やオムツ交換等を行った後には必ず手洗いを行いましょう。また、嘔吐物や下痢は乾燥する前にすみやかに処理することが重要です。


 感染症科部長
  中村 朗 医師

※当院では、インフルエンザワクチンの接種を行っています。詳しくは、こちらをご覧ください。