学習・実習について

国立療養所 多磨全生園 見学

多磨全生園はハンセン病の療養所です。ここの入園者は「らい予防法」の隔離政策により永く世間から隔離され、人権も奪われ、偏見の目で見られてきた歴史があります。
当校では、3年生を対象に、この歴史や入園者の生活を知り人間にとっての「生きがい」を考えてもらうために、毎年見学をさせていただいています。
今年も、9月30日(水)朝5:35集合で、東京都東村山市まで行ってきました。 ハンセン病医学概論講義、園内・病棟見学、資料館見学、成田資料館館長講義と、午後4:15まで充実した見学となりました。

私はこれまでに、ハンセン病について深く考えてきたことはありませんでした。そのため、浅い知識のみで感染するのではないか、など間違った意見を持ち、ハンセン病について偏見がありました。今回多磨全生園を見学、ハンセン病についての講義を聞かせていただき、自分が大きな間違いをしていたとわかりました。ハンセン病についての正しい知識を得て、偏見を持っていた自分に恥ずかしくなり、ハンセン病患者様に申し訳なく思いました。どんな格好であっても、どんな状態であっても、人は人であって、それを皆が尊重し合うことがとても大切だと学びました。

偏見を受け差別を受けて生きがいを奪われてきたハンセン病患者の皆様。それでも生きていくために生きがいを探し、絵・陶芸などを見つけてきました。生きがいを奪われ、人生の楽しみを失ったハンセン病患者の皆様が負った悲しみと苦しみを考えると、もう二度とこのような出来事をおこしてはいけないと強く思います。
このような貴重な体験と大切な学びをさせていただき、ありがとうございました。

石毛友美

[ 2009年12月21日 UPDATE ]
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