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神経精神科(当科の特色)

特色

当科について

 当院の初代院長であった諸橋芳夫先生は、世界の有名病院を視察された結果、「総合病院には精神科が必要である」との結論に達し、「日本に生まれたる二重の不幸』を克服し、地域精神医療に寄与するため、1965年(昭和40年)に神経精神科を併設しました。その志を受け継ぎ、医師、看護師を始め精神保健福祉士、作業療法士、臨床心理士等のコメディカルスタッフは、日本の地域精神医療の一端を担うべく日々、努力精進しております。

 また日本における先進的地域精神保健福祉医療モデル-THE ASAHI MODELを実践しています。当科に併設された、こころの医療センターCommunity Mental Health TeamによるACT-ASAHIや、精神科特化型訪問看護ステーション旭こころとくらしのケアセンターによる訪問等、アウトリーチサービスを充実させ、移行型グループホームであるぴあハウスや 地域の精神保健福祉医療機関と積極的に連携する事により、地域サービスを充実、地域移行を推進し、入院病床数を削減し、入院に頼らない精神医療サービスを提供しています。

 2016年11月からは、千葉県が精神障害者の地域移行・地域定着を図るため、一定の要件を満たす精神科病院を、「精神科病院地域移行・地域定着協力病院」として初めて認定することとなり、当院が認定を受けました。

 精神科救急から在宅支援、こどものための外来・入院ユニット、当院入院中の患者さんへのリエゾンコンサルテーションなど、こどもからお年寄りまで一貫した精神医療サービスを提供していきます。また世界水準の医療を提供することを目標に、難治性統合失調症に対するクロザピンによる治療や、修正型電気けいれん療法等を行っています。

精神疾患への取り組み(神経精神科主任部長)

3病棟:4階(閉鎖)・5階(開放 平成27年2月9日〜閉鎖)を合せ、定床50床の精神科救急入院

3病棟4階急性期閉鎖病棟

 精神科急性期から回復期の入院を対象としており、個室24室、4床室4室になっています。3病棟5階とあわせて最大50名までの入院を引き受けています。

 急性期フロアーと回復期フロアーに分けられ、各フロアーにナースステーション、面談室、デイルーム、浴室を配置しています。各病室には2部屋をのぞく全ての部屋にロッカーの他、パイピング、ナースコール、洗面所、トイレを設置しました。

 回復期のフロアーは4床室4室、急性期のフロアーは個室と保護室の2つのエリアで構成されており、保護室エリアにもデイコーナーを配置しています。

 保護室エリアは、保護室10室(内PICU:身体合併症の治療を行える部屋4室)、個室エリアは個室14室を配置しています。

 入院早期より多職種での入院時カンファレンスを行い、早期退院へ向け、一人ひとりの患者様に合わせたサービスの提供に努めています。

 陽圧室を1室備えていますので、治療抵抗性の統合失調症に対して用いられるクロザピンを内服中の患者さんや、身体合併を有した患者さんにも安心して治療を受けていただくことができます。

2017年度 地域別受診状況

地域 総計
再診 初診 再診 初診
旭市 432 135 397 139 1,103
銚子市 177 82 190 73 522
匝瑳市 183 42 198 49 472
香取市 146 63 165 44 418
香取郡 105 31 116 29 281
神栖市 111 34 93 26 264
山武郡 93 24 73 29 219
千葉県その他 55 25 69 23 172
山武市 56 10 51 12 129
鹿嶋市 28 6 20 3 57
茨城県その他 10 9 9 4 32
東京都 6 4 4 3 17
その他県外 7 3 3 4 17
総計 1,409 468 1,388 438 3,703

2017年度 ICD-10別受診状況

ICD-10 総計
再診 初診 再診 初診
F0 49 84 55 88 276
F1 8 5 21 18 52
F2 415 58 434 32 939
F3 383 98 281 75 837
F4 266 145 146 87 644
F5 36 17 29 11 93
F6 15 5 7 2 29
F7 20 13 42 33 108
F8 37 17 122 42 218
F9 23 11 76 26 136
G3 1 - - - 1
G4 142 6 161 9 318
その他 14 9 14 15 52
総計 1,409 468 1,388 438 3,703

2017年度 年代別受診状況

年代 総計
再診 初診 再診 初診
10歳未満 17 17 69 43 146
10代 113 61 173 53 400
20代 106 55 88 49 298
30代 175 65 159 31 430
40代 238 55 243 36 572
50代 227 48 245 48 568
60代 253 45 231 61 590
70代 168 56 130 66 420
80代 93 51 44 45 233
90代 18 15 5 6 44
100代 1 - 1 - 2
総計 1,409 468 1,388 438 3,703

対外的活動

海匝保健所(健康福祉センター)・銚子児童相談所を始め、千葉県関係の公的な嘱託を受け入れています。また、近隣の精神障害者共同作業所の顧問医、グループホームのバックアップ施設ともなっています。

学術発表では全国自治体病院協議会精神科特別部会研修会、日本精神神経学会、日本精神科病院協会学会、のシンポジウム、日本総合病院精神医学会のフォーラム、カンボジアで開催された国際セミナーや各学会の座長など、多数の依頼を受けています。

コミュニティメンタルヘルスチーム(Community Mental Health Team略:CMHT)

コミュニティメンタルヘルスチーム(以下CMHT)は、「できる限り入院を防止しつつ、適切な支援を行うアウトリーチ(訪問支援)の充実を目指す」という国の方針もふまえ、旭中央病院「こころの医療センター」の病床削減と連動し、地域移行、地域定着、再入院防止の為の地域生活支援システムの一つとして2012年に始まったプログラムです。

CMHTは、「包括型地域生活支援プログラム(以下、ACT)」を目指し、「重い精神障がいを抱える方であっても、住みなれた地域で安心して暮らし、その人が望む生活を実現する」という理念の下、長期入院や頻回入院を余儀なくされていた人々が地域で生活を続けていけるように医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士、ES(就労支援担当者)による多職種チームで早期退院を目指した支援や、地域生活を支える支援等のアウトリーチ・サービスを提供しています。

また、{精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」が求められている中、他組織が運営する住居サービスであるグループホーム(以下GH)との連携体制を重視しており、GHを運営する事業所と入居者に関する情報交換などの連絡会議を開催したり、定期訪問や緊急時の対応等医療福祉間での相互補完的支援を行うことで、沢山の重い精神障がいをもつ方がGHで地域生活をしています。

こうした活動により、旭中央病院の精神科訪問看護指導件数は、4,199件(2016年度)となっています。今後も、地域の関係機関と相補的に機能して、ご本人、ご家族のリカバリーを応援していけるような地域精神保健医療福祉システムの構築を目指し支援していきます。

※旭市人口約7万人に対して旭市内のGHで生活している精神障がい者の数は97名(2017年6月)。