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予防医学研究センター
お問い合わせ TEL 0479-62-3822
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(土曜・日曜・祝日・年末年始除く)

予防医学研究センター検査項目の説明

検査名 検査でわかること
身体計測 標準体重 ご自身の身長に見合った理想体重をいいます。
BMI 肥満の判定に用います。22が標準でこの数値の前後の人は病気になりにくいとされます。25以上は肥満。18.5以下は低体重(痩せ)。
肥満度 現在の体重が標準体重に対して何%増えているかを示し、20%以上が肥満です。
体脂肪率 肥満を知るもう一つの指標で、体重が標準でも体脂肪率が高ければ肥満です。これを隠れ肥満といいます。
腹囲 内臓脂肪型肥満を判定します。男性85㎝以上、女性90㎝以上は内臓肥満と考えられます。
血圧 収縮期血圧 心臓が収縮して押し出される血液が動脈壁にあたる圧力をいいます。
拡張期血圧 心臓が最も拡張したときに流れている血液の動脈壁にあたる圧力をいいます。
血液検査 白血球(WBC)
血液像
白血球は主に細菌やウイルスなどの異物から体を守る働きをしており、体内に炎症が起きると数が増えます。白血球には好中球、好酸球、好塩基球、リンパ球、単球の5種類があり、血液像はそれぞれの白血球の割合を%で表したものです。
赤血球(RBC) 赤血球は、酸素と二酸化炭素を運ぶ働きをしており、赤血球数が減少すれば貧血が、多すぎれば多血症が疑われます。
血色素量(Hb) ヘモグロビンと呼ばれ、赤血球内に存在し酸素を運搬する役割を担っており、この値を調べることで鉄欠乏性貧血などの有無がわかります。
ヘマトクリット値(Ht) 血液全体に占める赤血球の割合(容積)をいいます。数値が低ければ貧血が、高ければ血液がドロドロで脱水や多血症が疑われます。
MCV・MCH・MCHC 赤血球恒数とよばれ、赤血球の大きさやヘモグロビン濃度を示し、貧血の種類を分類します。
血小板数(Plt) 血管が損傷して出血した際、その血管壁に付着して出血を止めます。血小板数の低値では出血しやすくなったり、高値の場合鉄欠乏性貧血が疑われます。
肝・胆・膵機能検査 総蛋白(TP)
アルブミン(Alb)
総タンパクは血清中のタンパク質の総量で、免疫グロブリン以外の血漿タンパクは肝臓でつくられます。肝臓・腎臓・血液疾患で異常を示します。アルブミンは栄養状態を表します。
A/G比 アルブミンとグロブリンの量の比率となります。
GOT(AST)
GPT(ALT)
ともにアミノ酸(タンパク質)の生成に関わる酵素で、臓器や組織に障害があると血液中に増加します。GOTは肝臓・心臓・筋肉などの障害、GPTは特に肝臓障害時に増加します。
γ―GTP 腎臓・膵臓・小腸・肝臓に多く含まれます。腎臓機能障害では上昇しませんが、肝臓や胆道に障害があると上昇します。飲酒によっても上昇します。
ALP 肝臓をはじめとするさまざまな臓器・組織に分泌し、肝胆道系や骨疾患でも上昇します。
CHE 肝臓で合成されて血液中に分泌される酵素です。肝臓でのタンパク質の合成能力、脂質代謝の亢進、栄養状態の把握ができます。
LDH 乳酸脱水素酵素の略で、全身の組織に存在してブドウ糖からエネルギー産生にかかわっています。各種臓器疾患や細胞組織に障害があると高値となります。
総ビリルビン 赤血球の胆汁色素の成分で、肝機能障害や胆管障害などがあると上昇します。黄疸は血液中にビリルビンが増加することにより生じる症状です。
直接ビリルビン 赤血球は約120日で壊され、その中のヘモグロビンが 分解されて間接ビリルビンとなり、肝臓の酵素により直接ビリルビンに変えられ胆道に排泄されます。直接ビリルビンの増加は肝細胞障害、肝内胆汁うっ滞、胆道閉塞が考えられます。
血清アミラーゼ でんぷんなどの糖類を分解する消化酵素で、膵臓や唾液腺から分泌され、分泌組織に異常があると血液や尿に排泄されます。膵臓の機能障害を調べる検査です。
脂質検査 中性脂肪(TG) 体内の脂肪の中でもっとも多く、臓器や組織を維持するためのエネルギー源としての役割がありますが、この数値が高くなると肥満や脂肪肝などになり動脈硬化などの生活習慣病の引き金になります。
総コレステロール 血管壁や細胞膜、ホルモンの材料となる重要なものですが、多くなりすぎると動脈硬化の進行が考えられ、心筋梗塞などの冠動脈疾患や脳血栓など脳血管疾患の発症の可能性が考えられます。
HDLコレステロール リポ蛋白質の一種で、血液中のコレステロールを回収して肝臓に戻す働きがあり、善玉コレステロールとも呼ばれます。基準値より低いとコレステロールが血管壁に蓄積し、動脈硬化の原因となります。低くなる原因として肥満、運動不足、喫煙があげられます。
LDLコレステロール 動脈硬化の危険因子と考えられ、いわゆる悪玉コレステロールと呼ばれます。基準値より数値が高いと、高脂血症、糖尿病、動脈硬化を促進します。
LDL/HDL比 冠動脈疾患の新たな指標と考えられており、2.5以上では治療が必要とされます。
腎機能検査 eGFR 腎機能を評価する最も標準的なものは腎臓の糸球体濾過量(GFR)です。血清クレアチニン値・年齢・性別より推算式を用いて糸球体濾過量を推定したものです。
尿素窒素(UN) 腎機能が低下すると尿素窒素は腎臓から排泄されなくなり、血液中に増加します。
クレアチニン(CRE) タンパクなどの老廃物の一種で、腎機能の低下により尿中に排泄されず、血液中に増加します。尿素窒素とは異なり腎機能以外に影響されないため、腎障害の程度を反映します。
尿酸(UA) タンパク質の一種であるプリン体の最終生成物で、細胞の破壊と再生の過程で生じます。この他、食べ物やアルコールからも産生され、高尿酸血症ではこれが大きく関係しているとされ、尿酸濃度が高くなると、足の親指の付け根や手指の関節に溜まり痛風発作や腎臓障害、動脈硬化の起こることも考えられます。
糖代謝検査 血糖 血液中のブドウ糖で生命を維持するためのエネルギー源として利用されます。この値が高いと糖尿病をはじめとする内分泌疾患や代謝性疾患、膵臓疾患が疑われます。
ヘモグロビンA1c 血液中のブドウ糖とヘモグロビンが結合したもので糖化ヘモグロビンと呼ばれ、過去1~2ヶ月の平均的な血糖状態を知ることができます。
食後60分血糖 糖尿病のない方は食後60分で血糖値が140を超えることはありませんが、糖尿病の初期では空腹時血糖が正常でも食後血糖が140を越えている場合がみられます。
電解質検査 Na(ナトリウム) 主に細胞外液中に存在し、体の水分のバランスを調節しています。
K(カリウム) 細胞内液に含まれ、腎機能や神経・筋肉の機能に関係します。
Cl(クロール) 主に食塩(NaCl)の形で経口摂取されます。大部分はNaと同様細胞外液中に存在し、体の浸透圧の調節をしております。
Ca(カルシウム) 体内で最も多い無機物で、骨や歯など骨格の維持に働きます。心筋の規律的な収縮、意識の維持、各種ホルモン分泌、血液凝固など重要な役割があります。
P(リン) カルシウムに次いで多く存在し、カルシウムと同時に測定することで、各種内分泌疾患や骨代謝疾患を検索する目的に利用されます。
尿検査 比重 腎臓での尿の濃縮能の推測に用います。
pH 尿は腎臓の機能によりpH6前後に保たれています。尿のpHは生理的にも4.5~8.0と変動します。
尿蛋白 尿蛋白の増加は腎機能の低下が考えられます。
尿糖 正常人では陰性です。陽性の場合は糖尿病が考えられます。
ケトン体 陽性の場合は糖代謝不全が考えられます。
潜血 腎臓、尿管、膀胱、尿道の疾患の有無を調べます。
ウロビリノーゲン 尿中の増加あるいは欠如を知ることにより、肝胆道系障害や溶血性疾患が疑われます。
ビリルビン 肝胆道系スクリーニングとして利用されます。
尿沈渣 尿を遠心し、沈殿物(細胞成分や結晶など)を顕微鏡で調べます。正常でも少数認められますが疾患によって多数出現する場合や、正常では認められませんが疾患により出現するものがあります。
便潜血 便潜血検査 消化管の出血性疾患、とくに大腸がんのスクリーニング検査として利用されます。
感染症検査 HBs抗原
HBs抗体
B型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べます。B型肝炎ウイルスが肝臓で増殖すると、HBs抗原が大量に産生されます。抗原が陰性でHBs抗体陽性の場合は以前感染したことを意味します。
HCV抗体 C型肝炎ウイルスに感染しているか否かを調べます。
脂質抗体
TP抗体
梅毒感染の有無をしらべる検査で、脂質抗体法(RPR法)は脂質カルジオリピンに対する抗体を検出します。まれに肝疾患やウイルス感染症、自己免疫疾患でも陽性となる場合があります。TP抗体は梅毒感染の既往がわかりますが、治療後も陽性を示します。
心電図検査 心電図検査 心臓の洞結節から電気が心筋に電流が流れ、体表面の一定の部位につけた電極から波形としてとらえたのが心電図です。この波形から心臓の拍動のリズム異常、心筋梗塞、狭心症、不整脈などの心臓の異常がわかります。
呼吸機能検査 呼吸機能検査 肺気腫などの呼吸器系疾患の有無を調べます。
実測肺活量 通常な状態での1回の呼吸の量がわかります。
%肺活量 年齢や身長から算出された予測肺活量に対して実測肺活量の比率がわかります。
努力性肺活量 肺に息をいっぱい吸い込み、一気に吐き出したさいの空気量がわかります。
1秒量 努力性肺活量のうち最初の1秒間で吐き出した空気量がわかります。
1秒率 努力性肺活量に対する1秒量の比率がわかります。
眼科検査 視力 裸眼視力では近視・遠視などがわかり、矯正視力では眼鏡等による視力について調べます。
眼圧 眼圧の高さで、緑内障などについてしらべます。
眼底 動脈硬化、高血圧性変化、眼底出血、緑内障などが観察され、生活習慣病検査としても重要です。
聴力検査 聴力検査 2種類の音で難聴など耳の障害について調べます。
胸部X線検査 胸部X線検査 呼吸器系疾患や循環器疾患、胸部の骨格の異常がわかります。
超音波検査 腹部超音波検査 肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓などの臓器や腹部リンパ節について調べます。
胃内視鏡検査 胃内視鏡検査 食道・胃・十二指腸内部をファイバースコープで直接観察し、ポリープなどの異常が認められると、組織の一部を病理検査でがん細胞の有無を調べます。
外科系検査 直腸診 直腸がんやポリープ、痔核などの有無を調べます。
乳房触診 乳房のしこり、くぼみ、リンパ節の腫れの有無を調べ、乳がんのチェックを行います。
マンモグラフィ 乳房専用のエックス線装置で、触診ではわかりにくい微小石灰化像をみとめることもあります。
泌尿器触診 肛門より前立腺肥大などの異常を発見します。
婦人科検診 子宮頸部細胞診
子宮体部細胞診
膣口から綿棒を挿入し、子宮頸部粘膜や子宮内膜から細胞を採取して顕微鏡で異常細胞の有無を調べます。
脳ドック MRI
MRA
MRIでは脳の表面や断面を画像化し、小さな脳梗塞や脳腫瘍などの有無を調べます。
MRAでは脳血管などを画像化し、脳動脈瘤や脳血管の狭窄の有無などを調べます。
肺ドック 胸部ヘリカルCT検査 肺気腫や肺癌などの肺病変や縦隔病変、リンパ節病変の有無を知ることができます。
骨粗鬆症検査 骨密度検査 骨密度は骨量ともいわれ、骨の強度に比例します。骨密度が低いと、骨がもろくなって骨折などのリスクとなります。
腫瘍マーカー 腫瘍マーカー 体のどこかに腫瘍などができると、血液中に腫瘍の種類や発生部位に特異なものとそうでない蛋白質やホルモンなどが増加します。これを腫瘍マーカーと呼びます。腫瘍マーカーが高いからといって、必ずしも腫瘍が存在するというものではありません。
甲状腺機能検査 TSH
FT3
FT4
これらのホルモンが過剰に分泌されるのが、甲状腺機能亢進症、分泌不足して起こるのが甲状腺機能低下症、慢性甲状腺炎です。これらの異常の診断や経過観察に測定されます。
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPO抗体)
抗サイログロブリン抗体(Tg抗体)
TPO抗体は甲状腺に対する自己免疫の存在を意味し、Tg抗体はサイログロブリンに対する抗体です。橋本病などの自己免疫性甲状腺疾患の診断における補助的なマーカーとされます。
検査名 検査でわかること
脳ドック 自覚症状のない初期の脳梗塞、クモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤の有無や狭窄病変等がわかります。MRI・MRA(磁気共鳴画像診断・磁気共鳴血管造影)により検査を行ないます。
肺ドック
(肺CT検査)
肺がんを含めた肺疾患の早期発見ができます。X線を用いた画像診断法の一つでCT装置により検査を行ないます。
乳がん検診
(マンモグラフィ検査)
画像から乳がんまたは他の疾患かを調べます。乳腺専用X線装置により撮影を行います。
子宮体がん検査
(子宮内膜細胞診)
子宮内膜からの細胞を正常細胞と比較して早期発見を行ないます。婦人科医師が採取し病理医が検査を行ないます。
歯科ドック
(口腔疾患検診)
口腔がん、その他の口腔疾患、う蝕、歯周病(歯槽膿漏)の有無を調べます。顎全体のX線撮影と歯科医が診察を行ないます。
骨粗鬆症検査
(骨密度)
骨密度(骨塩量)は骨の強度に比例し、低値の場合には骨がもろくなっているとされます。DXA法による骨塩測定法で検査を行ないます。
内臓脂肪面積測定 内臓脂肪の状況を知ることにより、肥満症の治療管理や動脈硬化性疾患の予防に役立てることができます。専用装置(デュアルインピーダンス法)により検査を行ないます。
前立腺がん検診
(腫瘍マーカーPSA測定)
PSAは前立腺にてつくられるタンパクで、前立腺がんでは産生量が増加し高値となります。血液中のPSAを検査します。
甲状腺機能検査 血中の甲状腺関連ホルモンを測定し分泌機能の異常を調べます。測定するホルモンの値を比較することで甲状腺機能異常による病気の推測ができます。
HCV抗体検査 血中HCV抗体を調べることで、C型肝炎ウイルスの感染の有無がわかります。
HIV抗体検査 血中HIV抗体を調べることで、ヒト免疫不全ウイルスへの感染の有無がわかります。HIVウイルスは後天性免疫不全症候群関連ウイルスです。
ヘリコバクター・ピロリIgG抗体検査 血中の抗体を調べることで、ヘリコバクター・ピロリ菌感染の有無がわかります。

あなたの健康と充実した日々のために