TQMセンター
TQMセンターって何?
TQMとは?
TQMは英語の'Total Quality Management'の略号で日本語では「総合的品質の管理・運営」と説明されます。もっとやさしく言うと「組織が全体としてもっとよくなるための努力を推進する部門」です。現在では医療だけでなく世界中の様々な組織・企業がこの考え方の基に運営されています。我々は以下のような「より良い病院」を目指します。
- 正しい医療が安全・適切に提供される病院
- 患者さんが満足し信頼してくださる病院
- 職員が働きやすく働き甲斐のある病院
- 医療面も経営面も安定して運営される病院
- 医療を含めた地域の活性化を促せる病院
当院TQMセンターの活動
この目標を目指して当センターは以下の活動をしています。
A.医療の質指標の算出・分析
医療の質指標(Quality Indicator;QI)は医療の内容・質を図る物差しです。当院では数多くの指標を算出していますが、その中のいくつかを掲載しご紹介します。
医療の質を「より良く」していくためには、現在の状態を正しく測定し、あるべき目標との差を確認することが必要ですが、更に大事なことはそれを目標に近づけていく行動・努力を続けることです。そうすることで過去-現在-未来と継続性のある質向上を目指すことができます。
B.QC活動
当院では2010年度から当センターが中心となってQC活動を運営・推進しています。QCは'Quality Control'の略で、つまりは「現場の人たちが、現場で困っている問題を、現場目線で解決していく」活動です。目指しているのは各職場での問題解決だけでなく、改善への道筋・考え方が身につき働き甲斐のある職場へ風土が変化していくことです。
C.院内横断活動の支援
当院には各科・各病棟の他に部署を越えて横断的に活動している組織が、多数あります。たとえば感染対策委員会、褥瘡対策委員会、栄養サポートチームなどです。当センターでは、隔月で「横断活動ジャーナル」を発行して活動内容を院内に紹介しています。
D.「病院の評価」を活かす活動
これには二つの評価法があります。一つは患者さんが当院を評価する「満足度調査」です。2013年度から患者満足度調査を調査内容・運用の両面で全面的に見直して毎年実施し、直近の結果をホームページで公開しています。調査に留まらず、結果を各部署へフィードバックして問題点を検討し、次回調査で再評価する事により改善を継続的に行う事が当センターの役割です。
もう一つは「第三者評価機関」による病院の評価・認定制度です。当院では日本医療機能評価機構による「病院機能評価3rdG」を受審し認定を受けております。また、日本適合性認定協会によるISO9001の認証も取得しております。
病院機能評価は、国民が安全で安心な医療が受けられるよう、病院組織全体の運営管理および提供される医療について、基本的な活動(機能)が適切に実施されているかどうかを評価する仕組みです。いわば組織横断的な質改善を支援するツールです。(病院機能ガイドブックより)
ISO9001は品質のマネジメントシステムの国際規格で、組織(当院)が、顧客要求事項(患者さんのニーズ)及び適用される法令・規制要求事項を満たした製品(医療提供サービス)を、一貫して提供する能力をもつことを実証し、さらに顧客要求事項(患者さんのニーズ)や法令・規制要求事項に適合することで、顧客満足(患者満足)の向上を目指すための仕組みの構築を目的とした規格です。
それぞれの評価の結果、明らかになった課題に対し当院をより優れた状態にするために継続した質改善を推し進める一助を当センターは担います。
QC活動発表大会から