医療情報室
一般の方には馴染のない部署ですが、病院内情報システムの導入支援から維持管理までを行い、毎日の病院業務が円滑に運営される環境を構築しています。
管理
- 院内ネットワークの設計、維持管理
- インターネット接続環境の設計、維持管理
- 院内外からの業務運営改善支援
業務内容
- 電子カルテをはじめとする医療情報システムの選定、導入支援、維持
部署としての歴史は浅く、当初若干名でスタートしましたが、現在は管理する量と責任が大きくなり、外部委託を含めて20名以上の常駐者で運営しています。
病院は24時間稼働する組織であるため、殆どのシステムは無停止で利用しており、使用頻度の低い休日夜間にバックアップなどのメンテナンス作業を行うほか、トラブルが発生した場合は、いつでも職員が駆けつけられる体制を構築するなど、多忙な日々を送っています。
Server-Room
病院内の全てのシステムは、空調と電源設備の整ったサーバ室に収納することを義務付けており、集中管理をすることでコストの削減とセキュリティ対策を兼ねています。常時施錠されており、ICカードによる入室管理が行われているほか、サーバ室の周辺に関係部署を配置することで監視の行き届いたレイアウトを実現しています。
Meeting
システムの導入にはメーカーと利用者との認識齟齬を防ぐために打合せが必要不可欠です。これらの仲介役として話をまとめる業務が中心になりますが、利用者に代わってメーカーと専門的な段取りを協議する場合もあります。医師の判断が必要な会議については、診療が終わった後の夜間に行われる場合もあります。
Conference
会議は時として同時に3か所や4か所で並行して行われる事が多いため、部署内で主担当制を敷いています。しかし、院内から問合せがあった場合に「担当では無いのでわかりません」と回答することにならぬよう、週に1度、部署内スタッフが集まって情報共有の場を作っています。
Lecture
現在の情報システムは複雑化しており、マニュアルのとおりに操作すれば良いというものではありません。トラブルが発生した場合は即座に何らかの方法で解決の糸口を見つけ、対処する能力が求められます。しかし、これらは実際に経験した事のある者だけが理解し得るものとなり、スキルの偏りが生じやすくなります。当室では作業履歴を残す以外にも、実際に起こった事象をシミュレートし、他のスタッフにも同じ体験をさせることでスキルレベルの平準化を図っています。
Educate
情報システムを効率的に利用いただくため、新規採用職員に操作講習を実施し、併せて情報を扱うことに対する倫理についても指導しています。講習受講者は、修了証の代わりとして利用者IDの発給を受けることができます。大規模な病院であるため、新規採用は様々な職種で随時行われており、その都度講習会を実施するため、緊急の要請にも応えられるための専用スペースを確保しています。
Maintenance
原則として保守はメーカーが行うものとしていますが、緊急対応の場合は直接当室スタッフが作業をすることがあります。このため、部署独自にも最新のサーバ環境を構築して、ネットワークの監視や、仮想技術の応用、機器交換といった保守作業経験を積んでいます。