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呼吸器内科

役職 氏名 学会資格等
特任医師
主任部長
診療支援・企画情報局参与
TQMセンター長
齊藤陽久 日本呼吸器学会指導医
日本呼吸器学会呼吸器専門医
日本内科学会認定内科医
主任医員 山本成則  
特任医師 本田亮一 日本呼吸器学会指導医
日本呼吸器学会呼吸器専門医
日本がん治療認定医機構暫定教育医
日本内科学会認定内科医
日本結核病学会 結核・抗酸菌症認定医
日本感染症学会インフェクションコントロールドクター

呼吸器内科診療に関するお知らせ

  1. 「肺癌」「肺癌の疑い」および「肺癌以外の腫瘍性疾患(縦隔腫瘍等)」の患者さんについては、旭市内外の制限無く、「紹介」をお受けします。
    自治体の肺がん2次検診(精密検査)等でのご紹介の場合は、「紹介状」に加え、「自治体の精密検査依頼書」もご持参ください。
    なお、申し訳ありませんが、「肺炎」などに関する制限は、従来通り(=旭市民以外の方は不可)とさせていただきます。
  2. 手術の必要な呼吸器外科疾患の患者さんについては、呼吸器外科にて対応いたしますので、紹介状をお持ちのうえ、ご来院ください。
  3. 救命処置の必要な重症呼吸不全例は、救急救命科にて対応しますので、従来通り、紹介状をご持参のうえご来院ください。なお、病状が安定された後は、地元医療機関にご紹介させていただきます。

特色

他の医療機関との連携を保ちつつ、一次医療から高度医療まですべての呼吸器疾患に対応しています。手術が必要かどうかの判断も含め、呼吸器疾患の検査はすべて呼吸器内科で行っています。

主要な検査・治療

気管支鏡検査は毎週火曜日と金曜日の午後に行っています。特殊な検査・処置を除いては入院を必要としません。

肺がんが疑われる肺病変を診断するとき、まず気管支鏡検査を行いますが、それで診断がつかないときに、CT検査や超音波検査を行いながら病変部に針を刺して診断することがあります。

呼吸機能検査はスクリーニング検査および精密検査を行っています。その他運動負荷試験や気道過敏性試験なども可能です。

主要な疾患

1.肺がん

病気についての詳しい情報については、呼吸器外科紹介の欄をご覧ください。診断や治療法の決定のためにはCT検査、気管支鏡検査、PET検査、MRI検査などを行います。

常に最も有効な治療を心がけ、抗がん剤や放射線による治療も積極的に行っています。治療効果のみならず生活の質を維持し高めることを重視し、放射線治療や抗がん剤治療は主に外来で行っています。

また、病気が進行し症状の緩和が主体となった際には、お住まいの近くの病院や緩和ケア病棟への紹介も行っています。

2.気管支喘息

夜間から早朝に強まる咳と呼吸困難が典型的な症状です。喘息の発作は軽症から命にかかわる重篤なものまで様々で、喘息の既往のある方は常に発作が起こる可能性がありますので、生涯にわたり発作時の備えが必要です。

日常の治療については、吸入ステロイド薬を中心とする標準的治療を心がけ、発作がやや多い方には、ピークフローメーターを用いた日常管理をお勧めしています。急性発作時は常時救命救急センターで治療でき、発作が持続する際には入院治療をお勧めしています。

詳しくはアレルギー・リウマチセンター紹介の欄もご覧ください。

3.慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎)

年々増加傾向にあります。長く続く咳や痰、息切れが主な症状です。喘息や心不全や気胸や肺炎を併発することもあります。診断は主に胸部レントゲン検査と呼吸機能検査で行います。程度の差はあっても、喫煙される方の多くが肺気腫や慢性気管支炎になります。

症状の改善や進行の防止のためには禁煙が不可欠です。病状が進行すると呼吸不全になります。

4.呼吸不全

体への酸素の取り込みが著しく障害された状態を呼吸不全といいます。その原因に対する治療とともに、障害されたガス交換の補助が必要になります。酸素吸入のみで不十分な場合、疾患の種類や重症度に応じ人工呼吸療法(気管挿管によるもの、もしくは顔マスクによるもの)や経皮的心肺補助(PCPS)を行うこともあります。

慢性の呼吸不全の原因には、肺気腫、肺結核後遺症、気管支拡張症、肺線維症、神経筋疾患などがあります。薬での治療や呼吸リハビリテーションで症状の改善をめざしますが、それでも不十分な場合、酸素吸入や人工呼吸療法が必要となりますが、多くの場合自宅で治療を継続することが可能です。

5.自然気胸

年々増加傾向にあります。入院される方は年間30~40人近くいますが、若い方の場合は主に外来で治療しています。あらゆる肺の病気が気胸の原因になりますが、これまで特別病気をしたことのない20才前後の青少年に多発します。青少年ではやせ形の男性に多いとされていますが、最近では女性にも増えつつあります。

肺の表面に嚢胞(ブラ、ブレブ)と呼ばれる空洞ができ、これが破裂することで起こります。気胸になると痛みや咳や息苦しさを生じます。胸にチューブを入れて治療しますが、一度治っても再発することがたびたびあります。再発したり空気もれが止まらなければ、胸腔鏡と呼ばれる内視鏡を使った手術を行っています。

6.肺炎

発熱、せき、たん、息切れ、胸の痛みが主な症状です。患者数は救命救急センターからの入院数だけで年間200人以上と大変多いです。重症例は救命救急センター病棟に収容し集中治療を行っています。

診断・治療は国内外のガイドラインを重視し、クリニカルパスを活用して、高い治療効果と入院期間の短縮をめざしています。

7.肺結核

軽症であれば抗結核薬内服による通院治療が可能ですが、症状が重い方や結核菌を多く排出している方は入院が必要です。

8.間質性肺炎(肺線維症)などびまん性肺疾患

上記の他にも様々な肺の病気があります。よりよい治療のためには正確な診断が不可欠であり、診断のため肺組織の採取が必要な場合には、気管支鏡や胸腔鏡による肺生検を行っています。

診療実績

  2018
H30
2019
R1
2020
R2
2021
R3
2022
R4
原発性肺癌新規症例数 326 317 314 358 347
縦隔腫瘍 15 14 11 10 12
悪性胸膜中皮腫 1 3 2 2 3
肺抗酸菌症 肺結核症 30 19 21 19 15
非結核性抗酸菌症 18 21 23 21 19
肺炎(主) 300 328 336 328 341
COVID-19肺炎 - - 141 275 204
間質性肺炎 48 61 52 58 57