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乳腺センター

スタッフ

役職 氏名 学会資格等
院長補佐
乳腺センター長
乳腺外科部長
平野稔 日本乳癌学会乳腺指導医
日本乳癌学会乳腺専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会乳房再建用エキスパンダー・インプラント責任医
日本外科学会専門医

診療体制

昨今、乳癌は女性の死亡率第一位の疾患であり、12人に1人の女性が乳癌を罹患するようにまでなりました。その増加に伴うように、治療も外科的治療から放射線治療、化学療法、分子標的薬治療、ホルモン治療などとより細分化、専門化されてきたため、2015年4月より乳腺外科が外科の中の一診療科として新設されました。2015年9月に乳腺センターとして独立してから9年が経過しており、年間手術件数150例以上を行っております。現在、月・火・木・金曜(午前・午後)に外来診療を、水曜(午前・午後)に手術を行っています。

認定施設

  • 日本乳癌学会認定施設
  • 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会認定エキスパンダー実施施設
  • 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会認定インプラント実施施設

活動状況

当科では乳癌に代表される乳腺の悪性疾患および乳腺炎や乳腺症、女性化乳房などの乳腺の良性疾患に対応しています。
外来診療では、当院には北は茨城県鹿行地域から南は千葉県成田付近までと遠方から訪れる患者さんもたくさんいらっしゃいますので、通院をなるべく少なくするため、外来ブースに高性能の超音波装置を設置し、受診していただいたその日にマンモグラフィ、超音波検査を行い、悪性が疑わしい場合はその場で生検までできるようにしました。また、乳がん看護認定看護師をはじめとする外来看護師や理学療法士との協力の下、乳房切除後の下着や術後リンパ浮腫軽減のためのサポーターの作成、治療に伴う脱毛のためのウィッグ作成などの整容面でのサポートやがん治療に伴う精神的、社会的苦痛を軽減させるためのこころのケアに取り組んでいます。化学療法や新規治療導入の際には、認定薬剤師からも薬についての説明を行ってもらい、これまで以上に安心して治療を受けられるようにしました。そのほかにも、乳房再建の際には形成外科と、放射線治療の際は放射線腫瘍科、緩和治療が重視される際には緩和ケア科と、他科と連携しての治療を行っております。
入院での診療においては、乳腺手術のためのクリニカル・パスを作成し、患側で血圧測定をしない、術後は早期離床、早期退院を図る、などといった医療者間で入院期間中に必要な乳癌診療へのコンセンサスを統一させました。手術では、保険適応となった乳房再建にも取り組み、根治性と整容性を兼ね備えた治療を目指しております。また、ほかの診療科の医師や医療従事者と連携を深められるよう、月1回のカンファレンス(術後病理カンファや重症患者症例を検討するケースカンファレンス)を設けるようにしました。乳癌の早期発見・早期治療のための啓蒙活動として医療従事者や一般の方に向けての勉強会も行っております。今後医療の質や収益、学術成果の向上に加え、人材育成にも積極的に取り組んでいく予定です。患者一人一人のQOLの向上や予後延長に向けて多方面からアプローチし、その人に合った治療を提供して参りたいと思います。

診療実績

1.外来患者数

        紹介者数
  初診 再診 合計 合計 内、市町村検診後
2023年 4月 47 508 555 24 2
5月 42 502 544 21 4
6月 101 541 642 75 54
7月 128 536 664 106 81
8月 65 535 600 45 33
9月 69 534 603 44 16
10月 62 578 640 30 10
11月 81 530 611 56 29
12月 45 549 594 31 9
2024年 1月 57 545 602 37 2
2月 56 558 614 22 2
3月 38 597 635 23 1
総計 791 6,513 7,304 514 243

2.外来化学療法件数/手術件数

  外来化学療法件数
(延べ数・化学療法センター利用)
手術件数
2023年 4月 66 19
5月 67 12
6月 71 15
7月 66 17
8月 70 17
9月 74 4
10月 73 18
11月 65 17
12月 66 12
2024年 1月 80 17
2月 92 11
3月 83 8
総計 873 167

*参考 手術件数
2023年度 167例
2021年度 190例
2020年度 148例
2019年度 167例
2018年度 144例
2017年度 150例
2016年度 138例
2015年度 160例