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放射線検査

 2014年より共同利用を開始し、2018年度には2,600件の利用がありました。
 CT、MRI 検査は旭中央病院内で実施している全ての検査、シンチは薬剤・運動負荷を除く全ての検査、歯科CT、レントゲン、骨密度検査を地域の先生方自身が予約することができます。先生方への提供は画像だけでなく、放射線科医の画像診断報告書がつきますので、診療時間の効率化に寄与することができます。また結果は2診療日以内に送付をしています。
 極力予約待ち日数も短くしておりますので、機会がありましたらご利用ください。

CT

全ての検査をマルチスライスCTにより、短時間で広範囲の検査を施行します。特に造影検査では威力を発揮し、動きの激しい部位や動脈相・静脈相を分離した検査が可能です。画像は横断面だけでなく、前額面、矢状面、三次元画像など様々な方向の画像を構築することが可能です。

  • CT
  • CT
  • CT

CT検査の注意点

  1. CT 検査は被ばくがありますので、妊娠の可能性がないことの確認をお願いします。
  2. 造影剤副作用歴・喘息・アレルギー歴・腎機能の確認をお願いします。
  3. 造影検査においてビグアナイド系糖尿病薬服用中の患者さんには注意を要します。
  4. 造影剤使用に関する説明および同意書の取得をお願いします。
  5. 体幹部造影検査においては検査前3時間の食事制限をお願いします(飲水は可)。

MRI

MRI

最新鋭の3テスラー及び1.5テスラーの超電導型MRIで、CTを凌駕する組織コントラスト分解能を有し、CT では検出の困難な急性期脳梗塞や脳海綿状血管腫などの描出に優れています。その他脊椎、腹部・骨盤臓器など全身の検査に対応しております。画像の提供だけでなく、アルツハイマー型認知症のVSRAD解析も実施可能です。

  • MRI
  • MRI
  • MRI

MRI検査の注意点

  1. MRI検査は非常に強い磁場の中に全身が入りますので、体内に脳動脈瘤クリップ、心臓ペースメーカー、持続自動注入装置、人工内耳、大きな金属(人工関節)など金属を有する患者さんは検査ができません。
    (※動脈瘤クリップや人工関節は非磁性体であれば検査可能です。また、条件付きMRI対応心臓植込み型デバイスについては当院循環器医師と必ず相談のうえでお願いします)
  2. 患者さんには狭いトンネルのような筒の中に入っていただきますので、閉所恐怖症の患者さんは検査できません。
  3. 造影希望の場合は、必ずアレルギー等のチェックを行って下さい。また気管支喘息の場合は原則禁忌となっております(本人了承の同意書も必要となります)。
  4. 食事制限は、上腹部のみお願いします。MRCPについては食事及び水分も制限となります(食事制限は検査4時間前より)。他の検査に関しては造影等があっても食事制限の必要ありません。

年齢制限

MRI検査においては10歳以上が対象となります。

核医学検査

ガンマ線という放射線を放出する放射性同位元素(RI)を含む薬を注射などにより体内に入れ、取り込まれた薬から出る微量なガンマ線を体外のカメラで撮像します。病気がある場所や、機能が低下している部位の発見ができます。

核医学検査の注意点

  1. 目的とする検査によって、使用する薬、検査時間、検査前の処置が異なります。
  2. 検査薬は使用できる時間が短いため、検査ごとに発注し、当日使用する分のみが届けられますので、検査予約時間を守っていただくことが重要です。

PET

ブドウ糖にアイソトープを付けたFDGという薬を静脈注射した後に、PET/CT装置で撮影を行います。悪性腫瘍の診断に大変有効だと考えられています。

PET検査の注意点

  1. 検査前5時間以上は「絶食」です。
  2. 早期がんを除く悪性腫瘍、てんかん、虚血性疾患については保険適用となりますが、それ以外の疾患については疾患ごとの保険適用条件があり、保険が適用されない場合には自由診療となることを、事前に患者さんにお伝え願います。
    ご不明の場合は当院にお問い合わせください。

マンモグラフィ

  • マンモグラフィ
  • マンモグラフィ検査機

最新鋭の機器を使用し、高度なデジタル画像処理により、低線量で高画質の診断に適した画像を提供します。画像表示時間が早いため短時間で検査可能です。マンモグラフィは乳房を数秒間圧迫板で挟み撮影します。痛みが生じますが、より被ばく線量を減らし高画質の画像を得る為に必要な手技です。

マンモグラフィ検査の注意点

  1. 心臓ペースメーカーまたは除細動器(ICD)を装着している方 器具の破損の可能性があるため、基本的にマンモグラフィ検査は行いません。どうしても必要である場合は、当院の外科を受診してください。
  2. 豊胸術を施行している方 検査可能ですが診断精度が低下します。シリコンバッグの場合、撮影手技やバッグの劣化などにより、バッグが破裂する可能性があります。
  3. V-Pシャントを施行している方 器具の破損の可能性があるため、基本的にマンモグラフィ検査は行いません。どうしても必要である場合は、当院の外科を受診してください。

歯科CT

歯科CT

当院は2016年5月に歯科専用CTを導入しました。歯科専用CTはボクセルサイズ0.08mm~0.125mmの高解像度の画像を得ることができます。そのため通常のCT装置では診断困難な、破折等の微細な変化も描出することが可能です。
画像データーは歯科専用ソフトウエアと一緒に提供をします。Windowsパソコンで横断面・前額面・矢状面等任意の方向から画像の参照が可能であるだけでなく、神経管の描出やインプラントのシミュレーションも可能です。
保険診療・自費診療ともに受け入れ可能です。地域の先生方に有効的に活用いただきたと考えております。

  • MRI
  • MRI
  • MRI

歯科CTの注意点

  1. 妊娠中の方は検査できません。
  2. 座った姿勢で検査をしますので座れない方は検査できません。
  3. 検査時間は10分程度です。その間に顔や顎を動かすと綺麗な画像が作成できませんので、じっとしている必要があります。

骨密度検査

骨量(骨のカルシウム等)をはかり、骨の強度を調べる検査です。骨密度が低下すると、骨粗鬆症となり股関節や背骨が骨折しやすくなります。骨密度を定期的に測定し、低下している場合は骨折予防のため医師の治療を受けましょう。
当院ではDXA法と呼ばれるX線を利用した検査を実施ます。この方法は他の検査と比べて精度が高く、骨密度検査の標準検査となっています。また検査部位は骨粗鬆症ガイドラインにしたがい腰椎及び両大腿骨を同時に検査します。

骨密度検査の受けかた

  1. 更衣室にて必要であれば下着や貴金属類をはずし、場合によっては検査着に着替えていただきます。
  2. 骨密度装置のベッドに寝ていただき検査を開始します。検査中は機械が動きます。体は動かさないようお願い致します。レントゲンのように息止めは必要ないので、リラックスして検査を受けていただけます。
  3. 検査時間は、腰椎と左右の股関節を検査しますが15分程度です。あお向けに寝た姿勢を保持できない方は検査できません。