地域医療支援センター
地域医療支援センター開設の経緯
国は、崩壊の危機に直面している地域医療の再生を図るため、平成21年に各都道府県に対し、「地域の医療課題の解決に向けた医療圏単位での医療機能の強化、医師確保への取組」を呼びかけ、「地域医療再生臨時特例交付金」の交付を決定しました。
千葉県は、この特例交付金を活用して、香取海匝保健医療圏と山武長生夷隅保健医療圏の2か所の地域医療再生計画を策定し、国に採択されました。
香取海匝地域における医療再生計画では、全県的な医師確保体制を整備する中で、各自治体病院の役割分担、機能再編、ネットワーク化の推進をめざし、急性期医療の拠点機能や地域連携病院等の支援機能の強化、地域医療支援病床の確保が進められるとともに、地域医療の研究や医師の研修・派遣、病院経営の安定化支援をめざして、拠点病院である旭中央病院に「地域医療支援センター」が開設されることになりました。
地域医療支援センターの役割
地域医療支援センターは、医師・看護師等、医療を担う人材を育成・確保することを通じて、近隣病院への医師派遣、地域医療連携、臨床研究支援、教育支援を行います。
目的実現のためには魅力的な研修・研究システムの構築が必須であることから、当センター内に:①地域医療連携ユニット ②診療支援タスクフォース ③臨床研究支援ユニット ④教育ユニット の4つを設置いたしました。
地域医療再生計画終了後は、「教育ユニット」「臨床研究支援ユニット」の2つの機能を担っています。教育ユニットである「スキルセンター」では、トレーニング室や模擬病室などの施設、および医療用シミュレータや検査・診断用機器等を活用し、院内スタッフ及び地域の医療従事者への教育訓練支援を継続しています。
また、臨床研究支援ユニットである「臨床研究支援センター」では、倫理審査委員会事務局支援(院内臨床倫理問題や臨床研究に関する審議支援)、多職種から構成される院内CRCやデータマネージャーによる臨床研究実施支援、並びに治験施設支援機関(SMO)による治験業務支援を継続しています。