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腎臓内科

スタッフ希望の方へ/後期研修希望の方へ

 総合病院の腎・透析科として、腎臓移植関連以外の腎臓/維持透析/血液浄化など腎関連項目はほとんどすべて網羅できているので、興味がある方はぜひ一緒に勉強しましょう。
 特にこれから腎臓専門医や透析専門医などを取得しようと考えている方は最短で十分な経験ができると考えます。
 連絡をお待ちしております。

学会活動

 日進月歩の医療情報を取り入れ、常に良質な医療を提供していく上で学会活動は重要な位置を占めます。
 当科では、腎臓学会、透析医学会などに年10題程度の発表をしています。

腎臓/透析の研修教育

 医師の教育としては、内科初期研修の一翼を担うとともに、認定内科医・内科専門医・腎臓専門医・透析専門医の取得を目指す研修が可能です。
 初期研修については内科総合病棟の一員として、総合内科/呼吸器内科/神経内科/腎臓内科/透析科が共同にて病棟運営し、研修医教育にあたっています。
 後期研修については、内科ローテートコースの腎臓ローテーションと腎臓内科/透析科固定の後期研修医を受け入れています。

腎臓/透析領域の研修のコンセプト

 腎臓内科医のスキルとしては、一般内科的(内科一般を総合的に診療できる)素養を身につけるとともに、腎臓病学、合併症も含めた透析患者の管理、血液浄化法一般などの研修を必要とします。当院では、これらを念頭に置いた研修にて、総合腎臓内科医とでもいえる腎臓領域に関する総合臨床医の育成を目指しており、結果として内科専門医の取得とともに腎臓専門医/透析専門医の取得を目指します。(内科後期研修プログラムあり、同時に腎臓医と透析医の専門研修をすることが可能)

当院腎臓内科の研修環境

  • 各内科のローテーションが十分可能で、内科専門医を取得すべく十分な症例があります。さらに、全科当直を月2回経験し、プライマリケアを習得でき、総合内科医としての素養を身につけることが可能です。(内科後期研修プログラムにのり、専門医取得を目指す)
  • 腎臓病学としては、紹介も含め周辺地域の患者が集まってくる環境にあること、49床の腎臓病棟があり、さらに、900床あまりの各科病床より各種コンサルテーションを受けること、腎生検年間49-79例(2013-2022年の10年間で計632件)と一般病院としては多く施行、かつ生検の読影をする専任の病理スタッフと月一回の腎病理カンファレンスがあるなどの特色があります。(腎生検は外注ではなく電顕像も含め当院で施行)
  • 腹膜透析患者5-10人を含む400人前後の維持透析患者を管理しており、ほとんどすべての透析に関する合併症/透析患者の合併症の経験が可能であり、また総合病院であることより、心臓のPCIやバイパス手術を始め、各科の専門治療を要するほとんどの合併症の管理も経験可能です。
  • シャント作成、シャントPTA、長期留置カテーテル留置、腹膜透析用カテーテル挿入なども術者としても十分経験可能であります。
  • ほとんどすべての血液浄化法の施行が可能です。ICUのローテートも可能であり、血液浄化を必要とする重症患者管理の経験も可能です。
  • 内科全体の剖検も多いですが、透析患者の剖検数はおそらく日本一と思われ、通常は難しい、「剖検を通しての研修」も可能です。
  • 透析医学会、腎臓病学会、および関連学会への演題提出や参加を積極的に行っています。また、一般病院であるがため基礎研究は難しいですが、臨床研究については十分な患者数があり、腎臓および透析関連の臨床研究は盛んに施行しています。
    また、治験にも積極的に参加し、常に何かしらの治験がなされている状態です。

研修後進路

 後期研修医の先生は、大学に戻っての研究などの進路とともに、当院で腎臓内科スタッフとして残ることも可能です。
 6年目7年目などに腎臓/透析の専門医の取得を目指すようじっくり研修することも可。

腎臓内科概要(2022/4現在)

  • 病床数 49床 腎臓内科専属スタッフ 8名 (常勤6 非常勤2)
  • 腎・透析関係の年間入院者数 550-600例
  • 腎生検 年間約49-79件
  • 透析導入 年間約100例前後
  • 透析センター 血液透析 約400名
           腹膜透析 約5名

部長からの一言

 腎生検も含めた腎臓病学/血液透析および腹膜透析患者の管理/特殊血液浄化法を含む急性血液浄化および透析患者の剖検を一つの病院で学べる環境は一般病院としては特記すべきことと考えます。腎臓内科医を臨床医中心にやっていこうと考えている人にはうってつけと思われます。スタッフとして、また後期研修医としてともに勉強していきましょう。連絡をお待ちしています。(腎臓内科 宮内義浩)
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